2023/09/29 13:33

日和珈琲ではスペシャルティコーヒーのみを提供しておりますが、今回は「そもそもスペシャルティコーヒーってどんなコーヒーなのか」を改めて知っていきたいと思います!



日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)によると、スペシャルティコーヒーとは「消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること」と表現されています。

と言われても、「それってつまりどういうこと?」となってしまいますよね?
もう少し深掘りしてみましょう!

日本スペシャルティコーヒー協会の公式サイトではカップ評価(ワインでいうテイスティング)で判定する基準が明記されています。
そして、そのカップ評価で一定以上のスコアを獲得したコーヒーだけをスペシャルティコーヒーとして、その他の一般的なコーヒーと区別しているのです。

また、スペシャルティコーヒーでは味わいや香りといったコーヒー豆としての品質だけではなく、生産者の情報も重要視されます。
コーヒー豆農園からコーヒーカップまでの生産、物流プロセスを徹底的に管理し、トレーサビリティ(いつどこで何をしたか)を明確にすることも、スペシャルティコーヒーに求められます。
コーヒー豆も農産物ですが、スーパーなどで売られている少し高い野菜に農家さんの顔や農園などの情報が貼られているのと似ていますね。
ただ美味しいだけではダメなんです。




スペシャルティコーヒーのカップ評価は、カップ・クオリティのきれいさ、甘さや酸味の味わい、フレーバー、アフターテイスト、全体的なバランスなどにより判断されます。

スペシャルティコーヒーではない一般のコーヒーでも、カップ評価の方法で評価されますが、スペシャルティコーヒーは「カップ・クオリティのきれいさ」に重きを置いてます。
カップ・クオリティのきれいさとは、「Terroir(テロワール)」と呼ばれる栽培地域の特性を損なうような風味の「汚れ」や「欠点」がないことを指します。
「汚れ」や「欠点」があると、テロワールによる風味のプロフィール(特性や個性)が隠されてしまい、コーヒーを飲む人がそれを感知できにくくなります。
こういった考え方は、ワインのテイスティングにもかなり似ています。


いかがでしたでしょうか?
スペシャルティコーヒーの成り立ちや、国際的にスペシャルティコーヒーを評価する品評会など、スペシャルティコーヒーにはまだまだ小話がありますが、長くなるので今回はこの辺りで☕️